テーブルトークRPGで、ある意味 最も優れているゲームシステムといえば「ロールマスター」だろう。
あまりに複雑なゲームシステムだったためか、今では手に入らないかもしれない。
海外サイトで
PDFでは販売されているのは発見した。日本語版だ。
このゲームのすごいところは、基本ルールは単純なのだが、複雑なオプションルールが山ほどあるところ!!
日本では「キャラクターロー & キャンペーンロー(勇者大典)」、「アームズロー & クローロー(武術大典)」、「スペル・ロー(呪文大典)」、「クリーチャーズ&トレジャーズ(生物・宝物大典)」という4冊がばらばらに発行された。
英語では「WAR LAW」等多くのシステムが刊行された。
これらは、ばらばらに利用することも可能なように設計されている。
たとえば、キャラクターは『ローズ トゥ ロード』で作って戦闘だけ「アームズロー & クローロー(武術大典)」と「スペル・ロー(呪文大典)」を使うということもできる。
さらに付け加えれば、すべてのオプションルールを同時に使うことは不可能だ。
それほど、一つのことを行う場合の判定ルールは豊富にあり、複雑だ。
このシステムのすごいところは、山ほどのチャート(表)を使うところ!!
武器毎に専用の表が用意されていて、さらに、痛打(クリティカル)も種類毎に分かれている。
たとえば、剣なら「切り裂き痛打」「砕き痛打」等を使い、
マトック(つるはし)なら「貫き痛打」「砕き痛打」等を使うといった形で
様々な表を組み合わせて判定していく。
この表も、人間を相手にするときと、猫などの小動物を相手にするとき、
トロル等の大型生物を相手にするとき、
ドラゴン等の超大型生物を相手気にするときで違う表を使うのだからたまらない。(^^;
実際、このシステムで練達した5人のパーティで大型のトロルを相手にする場合、
2~3人の死亡と腕や足が失われることを覚悟する必要があるだろう。
そのため、プレイヤーはやみくもな戦闘ではなく、緻密な罠や不意打ち、長距離射撃など、
様々な有利条件を引き出すことに苦心することになる。
かのガンダルフでさえ、小鬼を相手にするときは剣を抜いたが、
バルログが相手であれば、勝てる相手でも見方を守るために逃げだしだ。
「え?ガンダルフにとってバルログって勝てる相手だったの?」
という人もいるかもしれない。
詳細はシルマリルの物語(シルマリルリオン)を読んでいただく必要があるが、
バルログの最大の武器である「炎の鞭」は「火と光の魔術師」であるガンダルフには全く効かない。
まぁ、その他、様々な理由があってガンダルフは1対1ならバルログには負けないのだ。
しかし、仲間を守るのは困難であったと考えられる。
余談はさておき、ロールマスターはどちらかといえばリアルな世界を再現するためのシステムなので、
怪我をすれば後遺症が残るし、戦えば死ぬ。
回復魔法は制限が多く、戦闘中に使えるような代物は極端に少ない。
戦闘後に行う応急手当が最も確実な治療だ。
しかし、このリアルな世界の魅力に引き込まれて痛打表を愛する人たちは実は結構多い。
MERP(ミドルアースロールプレイング)として知られる「指輪物語RPG」はこのシステムの簡易版だ。
お金と時間の余裕があれば痛打表を眺めてみるのもいいかもしれない(^^;
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テーマ:日記・日誌 - ジャンル:コンピュータ
- 2009/09/17(木) 13:00:21|
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