最近、身近で子供に関していろいろな話が聞こえてくる。
自分の体調が悪いのにお医者さんと直接話さないで親を連れて病院に行く中学生。
高校に入ってから反抗期になって病院に放り込まれてしまった男の子。
一人っ子なのに反抗期がなかったと喜ぶ親。
これは実は精神的には一大事なのに気が付いていない。
人間には、2回脳内で大改革がおこなわれるタイミングがある。
最初は2歳~5歳ごろ、記憶に関する大改革が起きる。
一般的には「物心つく」と言われている時期。
成人は物心つく以前の記憶を思い出す事は出来ないと言われている。
それほどの大改革が脳内で起きる。
もうひとつは、10歳~16歳ごろ、大人の人格を生成するための人格の大改革が起きる。
一般的に「反抗期」と言われている時期である。
勘違いしている人は多いが、反抗期はだれにでも訪れる。
反抗期が来ないということがあれば、それは精神障害であるといっても過言ではない。
ただ、人格形成が行われる時期ということなので、表への出方は様々である。
「反抗期」といわれるのは、「人格」が、「外部刺激に対する反応を決定するもの」であるということであるため、この時期、外部の刺激に対し、様々な行動をとり、最適な反応を模索する行動様式が一般化する。
外から単純にみると「反抗的行動」と見えることがどうしても多いのだ。
このときの親や周囲の正しい反応は、社会としての一般的な反応を返すという反応である。
子供に優しすぎたり、甘やかしすぎたりすれば、そのような反応が外部社会から得られるのが普通であるという人格が形成され、まともな社会生活が送れなくなる。
その結果、「反抗期」に行われるべき人格形成が社会人になってから行われる
(正確には、反抗期以外の人格形成はほとんど行われないため、防御行動の一部が形成される)。
そうすると、社会に適合できず、ひきこもる(防御行動)という行動になる。
(そのほかにも様々な防衛行動に出るが、多くは会社の上司への説明で親に頼るなど常軌を逸した行動が多い)
近隣に頑固おやじがいなくなったり、核家族化が進んだのも悪影響を及ぼしているのかもしれない。
この状態を矯正するのは非常に強いエネルギーが必要で、親は、子どもと取っ組み合いのけんかで勝つという様な重労働を要求される。
そうならないために、反抗期を正しく認識して、しっかりと毅然とした態度で人格形成してあげたいものだと思う今日この頃である。
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後日、一部の表現と誤字を修正しました。
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- 2009/08/25(火) 13:01:03|
- お篭り部屋構築日記+愚痴
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