新型インフルエンザは現実問題、日本国内は既にパンデミックといっていい状態だ。
この後の感染経路特定は不能になっていくだろう。
この事態になった原因を考えてみると、2つの問題があるように思える。
ひとつ目は、比較的毒性の低い病気だということへの甘え。
ふたつ目は、ゆとりちゃん世代の危機意識の低さ。
一つ目は、文字どおりの意味である。
今回の新型インフルエンザが致死率40%以上の病気であればこんな状態にはなっていないだろう。
空港での乗り継ぎ客の問題といい、大阪の高校生の問題といい、
日本国内への侵入は時間の問題だった。
今までは運良く入ってこなかったか、入ってきていても気がつかなかっただけだと考えている。
二つ目は、高校生の対応である。
このインフルエンザは死者こそ出ているものの感染後の症状は一般的なインフルエンザより症状が軽い。
そのため、帰国後、「大丈夫だろう」で入国せず、「少しでも兆候があれば」申告すべきだった。
高校生の心情としては、「2週間も閉じ込められたくない」とか、「軽いからただの風邪だろう」とか
そんな気持ちが働いたのではないかと考えられる。
もう一つは今朝のニュースでの女子高生と思しき二人組の発言
「まだ東京には来ていないから・・・」
何を根拠におっしゃっているのですか?
感染が疑われるまで野放しだった遊び盛りの高校生がどのような行動をとったか想像してみましょう。
偶然、東京から出張で行った人が高校生のくしゃみを浴びているかもしれない。
その人は感染していても、2~3日は潜伏期間で、そのあと感染力を持ちつつも徐々に症状があらわれてくる。
同様に2週間後には日本全国が完全に射程に収まる。
海外に行っていなければ大丈夫と思っていた人がすぐに「自分も射程内だ」という意識になるか?
ならないでしょうね。お医者さんも含めてね。
潜在的に感染は広がっていると考えるべきでしょう。
潜在感染者は発表の10倍、これが現実的な数字だと考えている。
WHOが日本の状態を見てLEVEL6に引き上げるかもしれないと言っているが、当然だと思う。
日本人は意識が低すぎる。
今現在、会社で「疑わしい症状が発生したら出社するに及ばず」との通達を受けている人は何人いるだろう。
そもそも、日本企業は「風邪くらいで休むな」という人がごまんといる社会である。
そこで、比較的症状の軽いインフルエンザが流行してもみんな出社して普通に感染を広げてもおかしくない。
死者が出る病気だから症状が重いはずだと思っている人がいたら考えを改めた方がいい。
インフルエンザよりも軽く、普通の風邪と同じがそれよりも少し重い病状を表すに過ぎない。
しかし、体調や生活状態によっては死に至る病気なのだ。
この、新型インフルエンザはまだ渡り鳥を媒介にした感染は確認されていない。
そのため、今のところ、季節性の流行再発はあまり考える必要がなさそうだ。
しかも、時期も良かった。
一般的にインフルエンザは高温多湿の日本の夏には感染力が弱まり、重症化もしにくくなる。
このまま盛夏に突入すれば(クーラーの使用をあきらめれば)ウィルスは一時的に死滅するだろう。
問題は秋口までにワクチンを準備できるかどうかだ。
秋口までに十分な対策ができなければ常在菌化することは防げないだろう。
抵抗のない病気が常在菌化すれば対策はない。
みんなで感染しまくるしかない。
かく言う私は、明日から出張だらけなので、自分が感染源にならないように今日からマスク着用だ。
では(^^)/~~~
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テーマ:日記・日誌 - ジャンル:コンピュータ
- 2009/05/18(月) 13:44:41|
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