私の知識は古いかもしれないが、DRAMが速度が上がりにくく高価な理由を私の理解でここに書いておきたいと思った。
DRAMは、コンデンサのような仕組みを利用して記憶を保持する。そのため、一定時間でコンデンサが放電してしまい記憶が消えてしまう。
記憶が消えてしまうのを防ぐため、消える前にコンデンサ内の電気を蓄積し直す必要がある。
これがリフレッシュ動作だ。
リフレッシュ動作中はメモリーにアクセスできなくなるので、CPUは待ち時間、処理が継続できない時間が発生してしまう。
このコンデンサは小さくなればなるほどリフレッシュ動作を行わなければいけない時間が短くなる。
逆に、コンデンサの容量を確保したまま微細度を高めようとすると、とぐろを巻かせたり、波打たせたり、高さを確保したりして面積を確保しないといけない。
つまり、製造工程が複雑になる。
これらが、DRAMの値段が下がりにくい主な理由だと思う。
シリコンウェハーは面積で値段が決まる。
複雑さは工程の多さになり、ファウンダリーの占有時間(つまりコスト)を上昇させる。
いま、Intelなどが試みているのは、不揮発性メモリーをDRAM代わりに使えないかという試みだ。
不揮発性メモリーは、DRAMよりかは微細化しやすい。
しかも、リフレッシュ動作が必要ないので、CPUの待ち時間を最小化できる。
但し、今日現在の技術では、書き込み時間がネックとなる。
読み取りのかかる電力と書き込みに必要な電力が大幅に異なる点も高速動作においては設計の負担になる。
しかし、遠くない将来、DRAMは駆逐され、不揮発性の新しいメモリーがとってかわるのは間違いないと思う。
どんな世界が待っているのか楽しみになるよね。
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- 2019/07/02(火) 12:36:00|
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