皆さんがコンピュータに対して一般的に求めているものとはなんでしょう。
私は、「正確に自分の仕事を肩代わりして業務負担を軽減してくれるもの」だと思っています。
実は、問題なのはこの「正確さ」なんですね。
AIが本当の意味で「人間に近いインテリジェンス」を手に入れた場合、問題になるのは人間と同じように「間違えるようになる」ことだと思うんです。
「人間に近いインテリジェンスを手に入れる」ということは人間の子供と同じように「教育」が必要になるということで、「記憶の整理」が必要になるということです。
利点としては、一度教育に成功した個体をコピーできる可能性があるということではあるのですが、これも、今の技術では必ずしも可能ではありません。
現在、さまざまな「非ノイマン型コンピュータ」あるいは「シナプシス型デバイス」の研究が行われていますが、学習した個体の複製が取れないデバイスも数多く存在しています。
また、今のAI関連技術で作られた様々なサービスも「間違いが許容されない分野」に導入可能なものはありません。
もちろん、「間違いが許されない」医療の分野でも「医師の診断をサポートする」AI関連技術を用いた研究は行われていますが、診断そのものは医師が行う前提です。
研究目的の一部の人たちを除いて、ほとんどの人は「人間に近いインテリジェンス」を持ったAIなんて求めていないんじゃないですかね。
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- 2019/06/19(水) 13:29:52|
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