CRT時代には、画面の焼き付け防止のために、PCをしばらく操作しないとスクリーンセーバーが起動するのが普通でした。
様々なスクリーンセーバーがあり、販売されていたものもあります。
有名だったのは「After Dark」の「Flying toaster」では無いでしょうか。
羽の生えたトースターが画面を横切るように飛んでいくシュールな画像でしたが人気があり、歌付きのものまで発売されました。
もともとは「Macintosh(今のAppleのMac)」向けの製品でしたが、Windows版も販売されました。
「After Dark」はスクリーンセーバーでありながら、ゲームができる謎仕様でもありました。
今でも、Windowsにはスクリーンセーバーが実装されていますが、使っている人は少ないでしょう。
余談ですが、「Windows Server 2003」以降の Windows Serverで収録されているスクリーンセーバが極端に減ったのは私が原因です。
ついでに、今となっては意味不明な「Blank Screen saver」を提案したのも私です。(画面が真っ黒になるだけのスクリーンセーバー、ディスプレイの電源が切れないところが味噌なのですが、今の若い人たちの中で何に使うのかわかった人は天才です。)
現在の液晶はほとんど焼き付けを起こさないため、スクリーンセーバーの需要が激減したのです。
しかし、次世代の主力ディスプレイと目されている「有機EL」や「マイクロLED」は目に見えて焼き付けを起こします。
焼き付けは発光材の劣化によって起きるのですが、色によって劣化の速度が異なります。
RGBの内、ブルーが最も劣化が早く、レッドが最も劣化しにくいという特徴があります。
焼き付けを起こしたディスプレイは徐々に赤方偏移していきます。・・・嘘です。赤方偏移はしません。徐々に赤みが増していきます。
昔のCRTテレビなどは色ごとの明るさを調節する機能があったのですが(今のディスプレイにもありますが液晶であれば使う人は稀でしょう)、結構活躍しました。
正直、有機ELには詳しくないのですが、マイクロLEDは焼き付けを起こすと消費電力が増加する危険性もあります・・・といっても微々たるものですが。赤以外のLEDは必要な電圧も高く、LEDの特徴として調光も難しいため、価格と性能を安定させるには高い技術が要求されます。
とかなんとか、理由はいくつかありつつも、スクリーンセーバーが今後「復活」を果たすのではないかと考えています。
今度は、どんなスクリーンセーバーが出てくるのかなぁ。
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- 2019/04/15(月) 12:57:00|
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