中学生が、Webで閲覧するとアラートダイアログを出し続ける(一枚表示され、閉じてもまた同じものが表示される)ページへのリンクを掲示板に投稿した罪(?)で補導された。
このWebページが「コンピュータウイルスである」と警察は判断した。
成人であれば、逮捕・書類送検と同等の措置である。
中学生であるため、裁判はなく、「この措置が妥当であるかどうかを検証するプロセス」は存在しない。
警察が「こいつは悪だ」と決めてかかれば、問答無用で「悪」になってしまう。
では、掲載されていたスクリプトとはどのようなものかというと、
for(;;){alert("!")}
の"!"の部分がアスキーアートになっている程度の物で、
この構文はスクリプトの勉強をするうえで基礎的な構文である。
昔のBASICで書けば、
10 PRINT "!"
20 INPUT F
30 GOTO 10
と書いている様なものであえて言えば、「ブラウザのタブを閉じない限り表示し続ける」こと以外の害はない。
逆に言えば、終わらせるためには、「ブラウザのタブを閉じれば」よい。
少なくとも、中学生を補導した兵庫警察のホームページのように「facebook」のいいねボタンがないにもかかわらず、いいねボタンがあるときと同じように「facebook」に閲覧者の情報を送信するようなスクリプトを潜ませているほうがよっぽど悪質である。
明らかに必要がなく、閲覧者に害悪をもたらす可能性のあるスクリプトをユーザに見えないように潜ませているのだから。
(通常は、facebookのいいねボタンがあるため、ユーザはfacebookに情報が送信されていると知ることができる。)
Coinhive事件も、「このスクリプトで逮捕するというのはいかがなものか」と思ったが、今回のはさらに悪質だ。
時期的に考えて、警察が「実績」作りで無理やり事件をでっち上げたようにしか見えない。
今後の警察の暴走が恐ろしいと考える今日この頃である。
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- 2019/03/20(水) 12:34:00|
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