最近、中学生がマルウェア(ウイルス)を作ってい配布していたとか、
高校生がマルウェアばらまいて捕まったとか、
そんな報道がありますよね。
まず、マルウェアの所持について、仮に自分の端末が感染したマルウェアであっても、
正当な理由なしにマルウェアを保存し続けると罪に問われます。
「ウイルス対策ソフトが検知していたんだけど、駆除する時間がなくて放置していました。」
という理由は、正当な理由としては認められません。
マルウェアの作成についてですが、
1.感染した端末を不正に操作して攻撃者が思い通りの動作をさせることができるもの(遠隔操作ウイルス)
2.感染した端末の中のファイルを暗号化して、戻してほしければ身代金を払えと脅迫するもの(脅迫ウイルス{ランサムウェア})
3.感染した端末でオンラインバンキングを行っていた場合、その預貯金を盗むもの(不正送金ウイルス{バンキングトロジャン})
等については、キットがあり、キットを使えば小学生でもウイルスを作ることは可能です。
(但し、英語はできる必要があるでしょう。)
比較的最近、中学生が「ランサムウェア」を作って配布したことでつかまりましたが、
この中学生は、ネット上に転がっている「ファイル暗号化プログラム」を持ってきて、
バッチファイルでこの「ファイル暗号化プログラム」を実行して脅迫文を表示するだけの物でした。
暗号化するフォルダも普通は無い様な「重要文書」的な名前の物。
つくりとしては、あまりに稚拙で被害が発生するほうが珍しいくらいの代物。
しかも、配布していたファイル名も「ランサム」といった名前で誤って実行してしまうことを狙った仕掛けもありませんでした。
しかし、つかまった根拠としては、「当人がランサムウェアを作ったと吹聴していたこと」だそうです。
昔、アメリカ軍にハッキングを仕掛けて成功させた少年をアメリカ軍は逮捕するより雇用することを選んだという事件がありましたが、
最近の日本で起きている事件は、そんなに高度なものではありません。
彼らの技術力にはあまり期待しないでくださいね。
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- 2017/08/18(金) 13:20:00|
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