短い昼食を終えて、カストゥルとポルックスを呼んだ。
「明日は港町までの短い距離になりますから、今日は頑張って下さいね。」
ユールは優しくカストゥルとポルックスに話し掛けた。二頭は、納得しているように嘶いて、馬車の前に移動した。俺は、トイレを済ませてから馬車に乗り込んだ。あれ?そういえば、ルナはトイレに行くのに、ユールがトイレに行ったの見た事無いなぁ。何時トイレに行っているんだろう。馬車に乗り込みながら、出来るだけさりげなく
「ユールはトイレは良いの?」
と聞いてみた。ユールは、
「あぁ~。気がついちゃいましたかぁ。」
「えっ。気がついちゃったって?」
「・・・私、トイレに行かないんです。」
ルナが馬車を走らせ始めた。
「え?でも、食べてるよねぇ。」
「・・・私・・・ほとんど汗もかきませんし・・・トイレにも行きませんし・・・垢も溜まらないので・・・水浴びもお風呂もお手洗いも必要ないんです。・・・変ですよね。服の汚れも・・・勝手にきれいになるので汚れを気にした事も無いなんて・・・」
そういえば、洗濯もした事無いっていっていた。どういうことだ?
「不死になった副作用というか・・・不死なのと同じ理由でそうなってしまったのです。」
「じゃぁ、本当の理由はわからないの?」
「何が起きているのかは判っています。でも、自分ではどうしようも無くて・・・」
「何が起きているの?」
「食べたものは、最終的にはほとんどが空気になってしまっています。私だけならご飯を食べなくても、空気から栄養を得る事も出来なくは無いです。疲れますけど。」
「すげぇ。」
「気持ち悪いですよねぇ。こんなの。いずればれてしまう事ですから隠しません。でも・・・」
「すげぇ羨ましい。」
「え?」
「いいなぁ、俺もそうなりたい。」
「ならなくて良いですよ。私は、生まれたときからお手洗いに行った事が無いのでよくわからないんです。人と違うと皆さん変な目で見るんです。良く分かっていますから無理しなくても良いです。惨めになります。私。」
ちょっと膨れっ面のユールもかわいい。
「うん。羨ましい。みんな羨ましいから色々言うんだよ。気持ち悪いなんて事は無いよ。でも、必要ないっていう事は振りをする事は出来るんだよねぇ。」
「確かにそうなのですが、経験が無いのでどんなものなのか、それをし無いとどうなるのか、そこが判らないので真似するのが難しいんです。」
「あー、根本的なところだね。」
「長く一緒に居ると直ぐに気が付かれてしまうんです。」
「そうかも、でも、気にする必要は無いよ。俺は気持ち悪いなんて思わない。羨ましいとは思うけど。」
「ありがとうございます。その辺りを判って頂かないと一緒には住めませんね。タケルと居ると色々勉強になります。そういう意味でも、ありがとうございます。」
「いやぁ、おれ、何もしてないし。」
ちょっと照れるな。気にする人は気にするんだろうなぁ。不死の原因って何なんだろう。本当にどうしようも無いのかなぁ。何とかしてあげられれば良いのに。
「不死の理由って言ってたっけ?それって・・・?」
聞いてはいけない事かもと思いながら聞いてみた。
「説明は簡単なのですが・・・理解して頂くのは難しいと思います。・・・私の身体の三分の一は小さな機械なんです。とても小さな、病原菌のようなものなのですが・・・何となくでも判りますか?」
「んー」
「とても小さな虫よりもさらに小さな機械が私の身体を常に正常に保とうと身体の中や表面を動き回っています。その正常というのが・・・」
「服も汚れていないし、身体も清潔な状態?」
「そういうことです。その小さな機械も半分は私達の言う事を聞いてくれるのですが、半分は別の意思で動いています。」
「別の意思って?」
「私達を生かし続ける意思です。何の意思なのかそれは判りません。もう一人の私が言うには自然の意思では無いかという事です。自然の意思は自然の記憶を使って私達を今の状態に維持しています。私達はこの脳を破壊しても記憶を失う事が有りません。そして、集中する事で自然の記憶を引き出す事が出来ます。」
「それってどういうことなのかなぁ?」
「簡単に言うと、身体のほんの一部が残っていれば、身体が傷ついた時の痛みも含めて一切の記憶を失う事無く元通りになるという事です。深いところは・・・私にも判りません。何の為にどういう理由でこんなことになっているのか・・・知りたいです。」
「難しい話だね。・・・でも、一つだけ判ったのは、その自然の意思っていうのがあったから俺たちは出会えたんだな。だったら、俺は自然の意思に感謝しなきゃ。」
「それって・・・・・・ありがとう・・・ございます。」
何で感謝されたのか判らなかったが、感謝されたんだからと気にしない事にした。ユールはもう喋らなかった。
昼間は曇り勝ちだった天気は、夕方にはきれいに晴れ渡っていた。きれいに星が見える良い夜になりそうだが、満月に近い月も出るので暗い星は見えないだろう。そういえば、夜に温泉に入るって言っていたなぁ。初めてだから楽しみだ。
いい加減おしりの痛みも頂点に達するかという頃、馬車が街道の路肩に寄せるように止まった。よく見ると、かなり古い焚き火の後がある。ルナは、昨日のように手早く準備したが屋根は張らなかった。俺たちも薪を拾ってきたが、湿っていたので馬車に積んでおいた薪で火をつけた。
今日の晩ご飯はひっつみと言う料理だった。小麦粉を水に溶いて出汁や野菜を煮た汁の中につまんで伸ばして落としていく。茹で上がったらできあがり。見ていると簡単な料理だったので日が暮れる前に完成し、食べている間に暗くなった。
簡単な料理の割には美味しかった。
まだ、月が低いので月明かりが少なかった。ルナは松明を準備して火をつけ、焚き火を炭火にして火の付いた薪を焚き火から下ろし消した。そして、炭火の周りに石を積んだ。この状態でも、火は五~六時間は持つだろう。薪をくべれば直ぐに燃え上がる状態にした。ルナも火に関して手際が良い。多分、このままこの場所を離れるので山火事を防ぐ為の作業だろう。いよいよ温泉に向かうのだ。
温泉は、街道から獣道を通って降りて行った先、一五分ほど歩いた河原にあった。実際には、遠くから引いた温泉を河原で川の水と混ぜられる様に作った大きな水たまりだった。温泉は小さな小川くらい流れていた。うまく表現出来ないが、手桶をあっという間にいっぱいにするくらいの流れだ。しかし、やけどするくらい熱かった。
「ここの源泉はぐつぐつと沸騰するくらいの熱さなんです。ここまで引かれて来る間に少しは冷たくなっているんですが、これくらい熱いと昔は、湯揉みと言ってかき混ぜて冷ましてから使っていた地方もあるらしいです。」
とユールが言った。男のユールは先文明の頃何度かこの温泉に浸かったので、懐かしく、わざわざこんなものを作ったらしい。丁度、山間から月がのぞき、辺りを照らし出した頃、温度を調節し終わったルナが「このくらいでしょうか」と言った。
「では、浸かりましょうか。」
と言ってユールは徐に服を脱ぎ始めた。
「えっ、ちょっ、えぇぇぇっ。」
俺は慌てて、でも、脱ぎ始めたユールを凝視してしまった。
「何か?」
ユールは白いドレスを脱ぐと、簡単にたたんで岩の上に置いた。下には何もつけていなかった。馬車から持参した手桶を持ち、しゃがんでお湯を汲み、自分に数回かけ、そのまま湯船に入った。白い肌を流れる水は、月明かりの中でとても美しかった。
そこまでしっかり見届けてから、
「俺、男なんだけど。」
と発言してみた。ユールは、たっぷり考えてから、
「・・・えっ。・・・でも・・・温泉ですから・・・気にしないで入って下さい。ここは二十人は入れるくらい広いですし・・・」
と、温泉のせいか、俺の発言のせいか、顔を赤らめながら言った。
ルナは、水の取り込み口になっている水たまりの反対側に松明を立てて、こちらに向かって服を脱ぎながらやってきた。服を同じように岩の上に置き、ユールと違って下着も脱いで岩の上に置いてから、手桶を使って同じように身体を流し、ユールよりは時間をかけて汚れの溜まりやすい部分をもう片方の手でこすったり流したりしてから、手桶を俺に渡しお湯に浸かった。
ルナは、
「男は度胸ですよ。自分だけ服を着て突っ立て居たら只の覗きですよ。この変態。」
と言ってからかってきた。仕方なく、服を脱いでルナと同じように汚れを流してからお湯に浸かった。少し息子が大きくなっていたので一生懸命さり気なく隠しながらお湯に入った。
お湯には少し白いゴミのようなものが浮いていた。ユールは、
「白いのは湯ノ花と言ってゴミでは無く、温泉に溶け込んでいるものが冷えたり空気に触れたりして固まったものなんです。この温泉は湯ノ花が少ない方なんですよ。」
と教えてくれた。
「温かいお湯に入るなんて初めてだよ。」
と俺が言うと
「多分、赤ちゃんの頃はお母さんがお湯に入れてくれているはずなんですけどね。先文明の後期では日本人は殆どの人がお風呂で身体を洗っていました。お風呂は、温泉とは違いますが、そう・・・川の水や井戸の水を湯船という身体が丁度入る少し大きめの桶に貯めて暖めてお湯にしてから入っていたんです。三百年前は王都にも普通の家にお風呂はあったんですが、湯船を作れる人が居なくなってしまって、ついでに電気が無くなってお湯を貯める方法が無くなって、結局失われてしまいました。王城では今でも入れますけどね。・・・あっ、内緒ですけどね、てへっ。」
と最後は多分失言だったんだろう。ルナもあきれ顔で見ている。でも、そうか、湯船があれば家でも暖かいお湯につかれるのか。
「桶って言うくらいだから木だったのか。」
と呟くと、ユールは困ったような笑いを交えながら
「木で作ると、水をお湯にする為に火を使ったら燃えちゃいますよね。原始的な湯船は五右衛門風呂と言って鉄のお釜を大きくしたようなものだったようです。でも、お釜にそのまま入ると火に当たっているところはやけど出来るくらい熱くなるので、木で作った簀の子を浮かべておいて簀の子を踏んでお湯に浸かったようです。」
と、手でお釜の形や簀の子を踏んで沈めながら浸かる人の格好を作りながら説明してくれた。
「なるほど、頑張れば作れるなぁ。」
「でも、同じお湯を使い続けると臭くなってしまうので、お湯を入れ替えられるようにする必要があるんです。五右衛門風呂では頑張って汲み出して水を入れ替えていたようですが、底の方に火には当たらないけど家の外に水を流せる穴を開けて栓をしておくとか、結構工夫が必要なんです。」
「帰ったら作ってみようかなぁ。」
「学院の施設でお風呂について調べてみたらいかがですか?卒業生ならある程度の情報は施設で教えてくれますよ。」
「成る程、挑戦してみよう。」
なんて会話をユールとしていると、ルナがお椀一杯の冷たい水を渡してきた。
「慣れないと湯あたりする事があります。お水を飲んで下さい。」
直ぐに従った。冷たい水が喉に気持ちよく落ちていく。
「お水も美味しいねぇ。」
と嬉しそうにしていると、ルナは冷たく言い放った。
「お水が美味しいという事は、湯あたりしかけていたという事かも知れませんよ。」
「へ?」
「お湯の中にいると、人は汗をかくんです。水の中にいるのに身体が水不足に陥って、最悪・・・死にます。」
「えぇぇぇ!!」
ユールは笑って
「脅しすぎですよ。だいたい、その前に逆上せてしまう事の方が多いですけどね。」
「逆上せるって?」
恐る恐る聞く俺にユールは、
「少し立ってみて下さい。」
俺は言われるがままに立ち上がってみた。すると、しっかりしているつもりなのに頭がふらふらして倒れそうになった。
「あれ?おっと。」
倒れそうになった俺をユースが抱き留めてくれた。ユールの身体が俺に密着した。暖かく撓わな胸が俺の胸に押しつけられる。
「これが逆上せているという状態です。身体が温まるとちょっとふらふらするんです。少し湯船の縁に腰掛けてお話ししましょうか?」
と言って俺を縁に座らせてくれた。縁は、岩をしっかり組んで積み上げられていた。座ってもびくともしない。
ユールは白くふくよかな胸を隠す事も無く隣に座った。俺は目のやり場に困った。
「そのぉ、恥ずかしくない?やっぱり、裸だし。」
とユールに隠すよう提案してみた。ユールは平然として俺の方を見てきた。
「アナタに隠す必要も無いと思っています。見せつけるつもりはありませんが・・・それとも、何か変でしようか?他の方と違うとか・・・醜いと仰るなら隠します・・・」
と俯いて少し隠すようにした。俺は慌てて、
「そんなこと無いよ、俺、他の人のはあまり見た事無いけど、きれいだよ。目が行って困るくらい・・・あっ。」
ルナが居る事を思いだし、ルナを見るとルナは湯船の反対側で同じように縁に腰掛けて足をバタバタさせていた。珍しく気を使ってくれているのかな?
「小さい子の方がお好きですか?」
とユールは耳元で少し怒った口調で俺をびっくりさせた。俺は飛び上がって、
「わぁぁ、そんなこと無い、ユールの方が綺麗だよ。」
とほざいていた。ユールは驚き顔の後、優しく微笑んだ。
「良かったです。」
と一言だけ呟いたユールはそのまま月を見上げた。
「月も綺麗だね。」
「私と比較していますか?」
「まさか、君の方が綺麗だよ。」
と俺が言うと、ユールはそっと身体を預けてきた。下から見上げるように俺の顔をのぞき込むと、
「本当にそう思っているなら・・・少しで良いから・・・証拠が欲しいです。」
と囁いてきた。
俺は・・・俺の理性は限界ぎりぎりだった。
「だっだめだよ。」
俺はユールの身体を必死に突き放していた。
直ぐ足下の水面から声がした。
「根性無し。」
「へっ」と驚くと、音も無く近づいてきたルナが水面から顔だけを出して俺の顔を見上げていた。
「甲斐性無し。・・・ヘタレ。何が『おれ、男なんだけど。』ですか。だったら男らしく根性見せてみなさい。」
「それとこれとは話が違うだろ。」
とルナと口論していると、ユールが静かに立ち上がり、
「ルナ、少し話を聞いてもらって良いですか?」
と言っておれに顔を見せないようにして湯船の反対に移動していった。
ルナは、少し怒った口調で
「違わないんですよ。ユールにとってはね。」
と捨て台詞をはいてユールの前まで行くと、湯船の縁に腰をかけ、こちらを向いて座った。ユールは向こうを向いたまま、ルナと話しているようだったが、川のせせらぎと温泉の流れ込んでくる音が邪魔して話している内容は聞き取れなかった。ルナは話すときにユールの耳元まで顔を寄せて囁くように喋っていた。まるで、ルナがお母さんでユールが子供のように見えた。
「年齢的にはどう見ても逆なのになぁ。そういえば、俺と仲良くするきっかけもルナが言ったからって言ってたっけ。ユールはルナの言う事は聞くのかなぁ。」
そんな事を独りごちしながら湯船に沈んでみたりした。
暇になった俺は、温泉に背泳ぎの要領で目を瞑って浮かんでいた。しばらくすると、ユールの声が耳に入ってきた。
「彼を責めないで下さい。」
「ヘタレにヘタレと言う事は責めるのとは違いますよ。」
と言うルナの声が聞こえたかと思うと、目を閉じてお湯に顔だけ出してぷかぷか浮いていた俺の顔に誰かの手がかかりお湯の中に押し込まれた。突然、空気を奪われた俺はお湯の中で混乱して暴れた。
気が付くと、俺は、俺の頭はユールの胸に抱かれ、
「ルナ、悪戯が過ぎます。」
とユールがルナを怒っていた。ユールは優しく俺の顔を覗き込み
「大丈夫ですか?ルナが・・・すみません。」
と謝ってきた。俺は、しばらくの放心の後、慌ててユールから離れ、お湯の中で正座すると
「いえいえ、とんでもございません。」
と返していた。
ルナは笑っていた。しかし、ユールの瞳には潤んだ様子があった。俺はまたユールを泣かせてしまったらしい。でも、一時の感情に流されたり、劣情に任せたりしてユールに手を出したくなかった。本当はユールにもそう言いたかったが、多分、そう言ってもユールは気にしないで手を出して欲しいと言うんじゃないかと思う。俺は、本当の意味ではユールの気持ちを信じ切れていないのかも知れない。それに・・・怖いんだ。
ユールはその後は明るかった。
「ルナも溺れさせる気は無かったんだと思います。許してあげて下さいね。」
とユールが弁明すると、ルナは
「私は溺れさせても良いと思っていましたよ。」
と悪びれる。俺が
「じゃぁ、お前を溺れさせてやろうかぁ。」
と野太い声で脅すと、二人して「きゃぁ~~っ」と怖がってみせる。
何てことをしていた俺は、ふっと、ユールに聞いてみたい事が出来た。
「ユールは溺れるとやっぱり苦しいの?」
と、すると、ユールは突然の質問にびっくりしながらも、
「溺れませんよ」
と変な返事をしてくる。
「いや、溺れたらさぁ。」
「溺れません。」
「えっと。水の中に沈んだら苦しいよねぇ?」
「いいえ。苦しくありません。」
「そうなの?」
「はい。水って空気で出来ているんですよ。だから苦しくありません。」
「・・・何の冗談?」
「私にとって、水は空気と一緒なんです。水は、酸素と水素から出来ています。人間が欲しい空気は酸素なんです。私は水を分解していくらでも酸素を作り出せるので苦しくありません。」
「そうなんだ。」
「でも、冷たい水だと酸素を作ると疲れるんです。温泉ならこの暖かさを利用出来るのであまり疲れません。」
「うわぁ」
良く分からないけど、水攻めは効かないらしい。
「そう言えば、俺たち結構長く温泉に浸かってない?」
「そうですねぇ。かれこれ1時間くらい?」
と言いながらユールはルナを見た。
「四八分くらいですね。」
ルナは淡々と応えた。
「水浴びや行水じゃぁこんなには入ってらんないねぇ。」
俺はしみじみ呟いた。その呟きにユールが反応した。
「こうして、のんびり入れるところと、湯冷めし難いところが温泉の良いところです。こうやってのんびり入るのが好きなんです。」
「そうだねぇ。いい加減、二人の裸にも慣れてきて、落ち着いては入れるよ。」
これが俺の失言だった。ユールは即座に反応した。
「私の身体はそんなに魅力無いですか?一時間足らずで飽きてしまうほど貧相ですか?よく見て下さい。」
と立ち上がった。当然、色々見えてしまうわけで、俺は慌てて目を瞑って恐いものを払うように頭の前で手をわたわたさせながら
「違う違う、お願いだからそんな魅力的な身体見せないで、我慢出来なくなるから・・・」
「我慢なんてしないで下さい。」
とユールは俺の手を取って柔らかいものにそっと当てた。
俺はその感触の正体が知りたくて思わず目を開けてしまった。そして、気を失った。
スポンサーサイト
テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学
- 2013/02/26(火) 12:49:30|
- 再生した地球にて
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0