今、電子書籍を読んでいるが、電子書籍の世界には面白い現象がいくつかある。
たとえば、漫画の多くはDRM付きでしか提供されていないが、
一部の出版社はDRMフリーにこだわり、DRM付きの書店からは販売されていない。
ちなみに、DRMフリーにこだわっている出版社はそんなにマイナーというわけではない出版社だ。
東京創元社などがその代表だろう。
私は、違法コピーを展開したいわけではないが、
DRMフリーにこだわっている。
現在存在する電子書店がいくつ生き残るかわからない状況で、
かつ、電子書籍リーダーや電子書籍フォーマットがいくつ生き残るかわからない状態で、
危険な賭けには出たくないというのが大きなところだ。
最悪、PCでも読める安心感がないと買う気が起らない。
また、電子書籍リーダーで読めなければ購入する理由がない。
現在の日本の著作権では、紙の書籍を電子書籍に変換して販売するために、
著作人格権の問題を解決する必要があるらしい。
著作者の許可が無いと電子化できないというものだ。
著作人格権では、著作物を改変する権利は著作人格権を保有している人にしかない。
しかも、著作人格権は、販売も譲渡もできない。
出版社としては、「著作人格権を著作者が行使しない」ように契約で明示する以外の方法がないという状況だ。
書籍の電子化が進まないのは、出版社だけの問題ではないということだ。
電子化された書籍は違法コピーとして出回るという考えが電子化を妨げているというところもある。
しかし、かのベストセラー「ハリーポッター」シリーズは、DRMフリーで電子透かしを入れた状態で提供されている。
この方法は一般的に優れている。
ぜひ、ほかの出版社この方法を真似ていただきたいと思うのは私だけだろうか?
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- 2012/11/05(月) 12:40:02|
- つれづれ日記
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