原発ゼロの世論を形成しつつある政府だが、
大事なことをいくつも話していない気がする。
テレビを見ていても、重要な情報が抜けている。
まず、
1.再生可能エネルギーの計画電力への組み込み係数
地熱発電は別として、比較的安定している風力発電でも、
発電量の計画値に盛り込めるのは発電能力の30%程度といわれている。
家庭の太陽光余剰電力は0%になると思われる。
つまり、家庭から出る電力は100%捨てられる前提で高値で買い取られる。
この状態で再生可能エネルギーで全電力使用量の25%を賄うことは100%不可能だ。
にもかかわらず、再生可能エネルギーの依存度を30%いじょうに持っていこうというのだから、
計画が破たんしている。
2.京都議定書って知ってるかい
早い話、二酸化炭素の排出量を制限し、違反した国は罰金を払うということに同意した文書だ。
日本は、非常に高いレベルの二酸化炭素削減を約束してしまった。
しかし、今日現在、二酸化炭素排出量は増加の一途。
そのうえ、発電を火力などに頼ったら、罰金の額(二酸化炭素排出権の購入額)は
とんでもない額になる。
その金額は、電気代ではなく、税金で賄われ、さらなる増税につながる。
しかし、事実はまぎれもなく電気代(電力に関する費用)だ。
3.安全な原子力発電ていうのもあるんだぜ
中国が取り組むことを表明したトリウム型原発。
この安全性の高さと排出される放射性廃棄物の少なさは報道されていない。
なぜ、安全な原発という選択肢を無視するのか?
理解に苦しむ。
4.消費電力って、実は毎年増えてるんだぜ
家庭内の多くのものが電気で動くようになってきている昨今は、
実は消費電力は増加の一途だ。
今の電力消費量を基準に発電量を議論してどうするんだい?
え?ここの所消費電力は減ってるって?
そりゃぁこれだけ「節電節電」っていって、企業に無理な節電を押し付ければ、
一時的なブレーキはかかるでしょう。
でも、そのブレーキが破たんするのは時間の問題。
あるデパートは、夕方になるとお客様がいるのにエアコンをカットしているらしいぜぇ。
オフィスや工場の蛍光灯を間引いたり、バックヤードの電気を作業している人がいるのに消したり、
そんな無茶な節電がいつまでもつんだい。
節電の実態を含めて必要な情報が国民に知らされていない。
こんな議論はまともじゃない。
危険な方向に国が動こうとしている。
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- 2012/09/06(木) 12:53:47|
- お篭り部屋構築日記+愚痴
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