放射性物質のラジウムが一般家庭の床下から見つかって騒いでいるようですが、
放射性物質というものは、実は結構簡単買えるものなのです。
前にも紹介しましたが、一昔前は、すべての夜光塗料や蛍光塗料には
放射性ラジウムや放射性ウランが含まれていました(今でも含まれているものは流通しています)し、
多くのマントルといわれるランタンの部品には、放射性トリウムが含まれています。
ラドン温泉のラドンも放射性物質です。
放射線は見えないから怖いという人がいるので、もっと怖くなるかもしれませんが、
目に見えるようにする方法を紹介しましょう。
「霧箱」といわれる装置です。
無水アルコールとドライアイス、密閉容器があれば簡単に作れますが、
作るのが面倒という人は、国立科学博物館(上野)の地下に比較的大きなものがあります。
作り方は、「霧箱 作り方」で検索してみてください。
たくさん紹介されています。
霧箱の中にあらわれる白い軌跡が放射線が通った後です。
実は、世界中どこでも、途切れることなく放射線にさらされているので、
10秒見て軌跡が現れなければ、アルコールがうまく飽和状態になっていないためで、
放射線がないからではありません。
さて、基準値の話に行きましょう。
日本には、放射線に関する基準値がありません。
理由は、許容基準を明確にしていないからです。
世界的には、「100万人に一人が癌になる可能性がある放射線を許容する。」
というのが一般的なようです。
日本では、「一人も癌にならない」という、ありえないことをのたまっているために基準が決定できないのです。
そもそも、自然放射線の影響でさえはっきりしていないのに、「一人も癌にならない」というのは、
何が言いたいのか全く分かりませんね。
「100万人に一人が癌になる可能性がある放射線を許容する。」
という基準で一般的にいわれているのは、一生の間に1シーベルトの被ばく量だそうです。
たとえば、2マイクロシーベルトの被ばく量のところに、50年居続けた場合に被爆する被ばく量です。
50年という数字は、自然放射線も別に計算して加算していますので、
自然放射線とは別に2マイクロシーベルトの被ばくだと思ってください。
一般に自然放射線量は晴天時で0.02~0.04マイクロシーベルトだと私は理解しています。
雨天ではこの数倍になります。
これは、安価なガイガーカウンターでは正確に測定できない値です。
安価なガイガーカウンターは高めの値を示すように設計されているのが普通だからです。
消費者センターの調べでは、0.6マイクロシーベルト以下は
すべて0.6マイクロシーベルトと表示するようなものまであったと聞いています。
安いガイガーカウンターは信用しないようにしましょう。
話は戻りますが、
簡単に言えば、街中の一角に数マイクロシーベルトの場所があったとしても、
生活圏全体で平均1マイクロシーベルト以下であれば、許容量を下回るということです。
騒ぐほどの問題ではないということを理解してください。
1.放射線は、どこにでも結構ある。
2.マイクロシーベルトオーダーは無視できる。
この2点を理解して騒ぎすぎないようにしてほしいです。
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- 2011/10/14(金) 10:02:09|
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