最近、変な質問をされた。
「漢方薬と普通の薬(西洋医薬)ってどう違うの?」
質問してきたのは私より10は上のおじさんだ。
医者でも薬剤師でもない私には正確なことは分からないが、
漢方薬と西洋医薬の大きな違いは
「薬効成分(有効成分)を精製するかしないか」
だと思う。
おぢさん:「そうか、漢方薬は生薬をそのまま使うもんね」
いや、そんなことはありませんが・・・
漢方薬って「中国漢方薬」のことですか?
おぢさん:「そうなんじゃないの?」
日本で販売されているいわゆる漢方薬は「和漢薬」で、原則として生薬以外含まない。
中国漢方薬は様々な岩石や毒物・得体のしれないものを含んでいる。
おぢさん:「え゛っ」
中国の漢方薬は日本人が観光に行って買ってくることもあるようだが
お勧めしない。
今の私の主治医は中国人だが、漢方薬を信用していない。
長期服用が必要な「肩こり」等は葛根湯を処方するが・・・
ついでに、中国へのお土産は「日本の薬」なのだそうだ。
理由は「よく効くから」(^^;
中国の薬局では
元気が出る薬といって「ウラン」を盛られることもあるくらいだ。
もちろん「ウラン」はいろいろな意味で猛毒だ。
そんな薬を飲んだら大概の人は死ぬ。
しかし、これは悪気があってやっているわけではない。
「ウランは原子力発電でも使われる高エネルギー物質。
当然人間も元気になるはずだ。」
という理由で、現地人にも(お金が払えれば)処方される。
日本人はお金持ちなので処方しやすい。
得体のしれないものの代表は「木乃伊(ミイラ)」。
エジプトのお墓などから回収される高価な漢方薬だ。
薬効は「ない!!」
ミイラは、漆(うるし)やホルムアルデヒド(ホルマリン)等が使用されていることがあり、
血管中に「水銀」を入れている場合もあるため、
多くの場合「毒物」にあたる。
なのに、なぜミイラが薬なのか?
それは、「長時間状態を維持するための処方が施された不老長寿の妙薬」なのだそうだ。
同様の理由か「化石」も砕いて処方される。
当然、薬効は「ない!!!」ことが証明されている。
中国産の偽バイアグラに「ウラン」が含まれていて何人か死んだ事件があるが、
これも、当然悪気はないと思われる。
日本の漢方薬は源流こそ同じだが、
中国4千年の歴史に対して日本独自の分析と民間療法の融合がなされている。
その結果、同じ名前の薬なら和漢薬のほうが効能が高く、胃に対する負担が少ない。
おぢさん:「だから食前に飲めるんだね、内蔵に負担がかからないんだ」
内蔵に負担がかからないという事ではなく、
胃に対する負担は少ない。
有効成分を精製していない和漢薬は不純物が多い。
結果として、植物独特の成分(灰汁など)が一定量含まれてしまうので、
内蔵にかかる負担は西洋医薬よりも高いといわれている。
特に、肝臓・腎臓に病気のある人は要注意だ。
おぢさん:「そうなんだ。どっちがいいの?」
適材適所。
和漢薬は副作用が強いものを除いて、お茶代わりに飲んだり、
食事の調味料として使うことで「医食同源」を実現できる。
しかし、一般に効能が弱かったり効果が出るのに時間がかかったりする。
西洋医薬は、摂取時の負担は大きいし、精製されているため飲み合わせに
注意が必要だが、効果は早い。
ちなみに、精製されたビタミンCを紅茶に入れると、
紅茶の中のカフェインと結合して猛毒に変わる。
同様の理由で、無水カフェインの入った風邪薬と
ビタミンCの入ったビタミン剤や総合感冒薬とを飲み合わせてはいけない。
紅茶にレモンの絞り汁を垂らすのはレモンのビタミンCが
緩衝材に包まれて保護されておるのでいるので比較的安全だ。
おぢさん:「飲み合わせは薬剤師に確認しないと・・・」
西洋医薬の風邪薬はそんなこんなで水以外では飲まないほうがいい。
おぢさん:「うわぁ、漢方薬はいいの?」
葛根湯はそもそもお茶代わりに飲むような薬だし、
「改元」などはお茶で飲んでも安全だ・・・と箱に書いてあった。
おぢさん:「うーん、むずかしい」
薬は注意事項が書ききれないほどあるので、
飲みたいときはビタミン剤であっても薬剤師や医者に相談するべきだ。
海外のビタミン剤には国内での販売が禁止されている成分が含まれていることも多いので
さらに注意が必要だ。
アメリカも例外ではない。
ということで、健闘を祈る(だれの?なんの?(^^;)
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- 2010/11/19(金) 13:17:17|
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